定期的なメンテナンス不要
大建工業は昨年8月、加工性に優れた木目柄内装用不燃ルーバー「グラビオルーバーUB」を発売した。
ルーバーは建物の外壁や窓、天井に使われる建材。細長い板と隙間を空けていくつも並べ、日の光や人の目線を遮断するほか、室内の風通しを良くしたり、デザイン性を高めたりする。近年は公共施設や商業施設で採用するケースが増えている。
これまでの内装用不燃ルーバーは、不燃処理が施された木材やアルミ基材製品が使われていたが、難燃剤が溶け出し、表面の意匠性を損なうことから定期的なメンテナンスが必要だったり、切断に専用の工具が必要などの課題があった。
今回の新製品は、表面仕上げにコート紙を採用し、定期的なメンテナンスを不要とした。基材には軽量で加工性に優れたダイライト(鉱物繊維や火山性ガラス質材料を原料にした無機質素材)を使用。手のこで簡単に切断できるなど、施工の省力化を実現した。ダイライトは防火性、耐腐食性にも優れている。
表面仕上げのコート紙は40種類の豊富な木目柄をラインアップ。床材や壁材など、同社製品との同色柄コーディネートが可能だ。
また、同社では、床下を二重構造にする必要がなく、床材基材などに防音性能を高める特殊加工を施した天然木化粧床材「コミュニケーションタフ防音」や、機械すき和紙でできた畳表で、い草に比べて汚れに強く、変色しにくいうえ、ダニやカビの発生が少ない「健やかおもて・清流」なども提供している。
今回発売されたグラビオルーバーUBと併せて、旅館・ホテルへの提案を強化している。
グラビオルーバーUBの導入例
グラビオルーバーUB | 壁材・腰壁 | 製品情報 | DAIKEN-大建工業